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地獄楽【第壱話】ネタバレ感想

登場人物
画眉丸(がびまる)⇒主人公。元石隠れ衆の忍。男性。
山田浅ェ門 佐切(やまだあさえもん さぎり)⇒打ち首執行人。目付役人。女性。
里の長の娘⇒忍者の里、石隠れ衆の長の娘。画眉丸の妻。

あらすじ

ここは執行場。
後ろ手を縛られ胡坐をかき処刑を待つ男がいる。
打ち首執行人は首元に刀を押し付け、言い残すことは?と問う。
男は一言、ないとだけ答える。
その瞬間、刀が振り下ろされる。
弾くような音がし、刀が折れる。
男の首が落とされることはなかった。
執行人たちが動揺する。
男は忍者であった。
生に執着などない。命も価値も分からない。
牢屋に戻った男は過酷な修行で超人的な肉体と忍術を持ったと語る。
女性の目付役人が男から話を聞き調書を取っている。
執行場にて。
男は火刑に処されるが、服が焼けただけに終わる。
牢屋にて。
生に執着などない。
男は親は忍者の里の長に殺され、夢などない。
忍びから足を洗おうとして仲間に裏切られて捕まったと淡々と語る。
目付役人は調書を取っている。
執行場にて。
男は足に括った縄を牛に引かせる牛裂きの刑を受ける。
しかし牛の方が力尽きてしまいまたも失敗に終わる。
執行場へ目付役人が現れる。
そして男に殺してほしいと言いながら抵抗していたように見えると言う。
どうして里を抜けようとしたのか?と尋ねる。
大した理由ではないと男は語り始める。
忍者の里の長には娘がいた。
里の長は石隠れ衆の筆頭だった男を認め、娘と結婚させていた。
娘は忍者の里らしくない箱入り娘だった。
娘との人間らしい生活でこのままでは腕が鈍ると思い、里の長に里を抜けると宣言する。
その後は、仲間に裏切られ今の通りで、そもそも抜けようとしたのが愚かだったと。
牢屋にて。
目付役人は奉行所の侍から男には近づかない方がいいと忠告を受ける。
男は元石隠れ衆の忍、画眉丸(がびまる)。
血も涙もないがらんどうから、がらんの画眉丸と呼ばれていた。
画眉丸は一人、目付役人から言われたことを反芻していた。
明日の処刑で全て終わりにしようと考えていた。。
翌日、執行場にて。
画眉丸は釜茹での刑に処されるが死ぬことはなかった。
奉行所の長が何故死なないのだと歯軋りしている。
目付役人は奉行所の長へ準備が整ったと声を掛ける。
画眉丸は手錠を掛けられ、通路を進む。
いつになったら殺してくれるのかと奉行所の長へ話し掛ける。
奉行所の長は減らず口もこれまでだと言う。
扉を開けると白装束を纏った目付役人が控えていた。
奉行所の長はただの目付役人ではないと言う。
彼女は山田浅ェ門 佐切(やまだあさえもん さぎり)。
山田家は処刑執行人を代々務めている刀剣の達人の集まりである。
幕府より画眉丸の処刑を任されていたと佐切は言う。
画眉丸は佐切の殺気を感じ取り、自ら手錠を解除する。
佐切は画眉丸に向かって刀を振り下ろす。
画眉丸は刀を回避する。
死ぬのがイヤなのか?と考える。
佐切は調書を取り画眉丸の生い立ちを知っている。
画眉丸は生に執着している、そして妻を愛しているのだと看破する。
その言葉に激昂した画眉丸は傍にいた侍から脇差しを盗み、そのまま佐切に斬りかかる。
画眉丸の回想。
里の長の娘は画眉丸へがらんどうじゃないと言う。
里の長によって娘は顔を焼かれていた。
この顔を嫌がらなかったのは貴方だけだと優しく抱きしめる。
里の長の娘は画眉丸へ口づけする。
画眉丸は動揺する。
そしてそんなに赤くなる人ががらんどうなものですかと笑いかける。
再び、佐切との戦いへ。
画眉丸と佐切は激しく斬り合っている。
もう殺しで稼ぐのは辞めたかった。
彼女と二人、静かに暮らしたかった。
そんなものはどうせ叶わないと叫ぶ。
佐切は叶いますと返す。
そして公儀御免状を画眉丸へ見せる。
これはいかなる罪も無罪放免になる書状である。
手に入れる為には、不死の仙薬を探すためにある島に行くこと。
佐切は初めから画眉丸を処刑する気はなく、島への同行者を探していたのだった。
里の長の娘はまだ石隠れの里にいて、画眉丸の帰りを待っているらしい。
佐切は画眉丸へ今一度問う。
彼女との生に執着はあるか?と。
奉行所の長はこんなことで出獄をさせないと、奉行所の侍たちで囲い込む。
画眉丸は忍法“火法師”を放つ。
一瞬で侍たちが倒れ込む。
画眉丸は佐切へ不死の仙薬を探し出すことを伝える。
そして妻のために必ず生きて帰ると決意していた。

感想
和風な雰囲気と草花が生い茂る幻想的な島の探索があり、不思議な読後感のある漫画です。TVアニメ化もされ人気の作品です。島ではたった一人しか生き残りを許されないという設定で誰が生き残るのでしょうか。とても気になります。バトル描写もたくさんでバトル漫画が好きな方には特におすすめです。ぜひ読んでみてください。