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怪物事変【第1話 鹿の子村の泥田坊】ネタバレ感想

登場人物
泥田坊(どろたぼう)=日下 夏羽(くさか かばね)⇒鹿の子村では泥田坊というあだ名で呼ばれている。
隠神 鼓八千(いぬがみ こはち)⇒オカルト専門の探偵。隠神怪物相談事務所 所長。
弥太郎(やたろう)⇒鹿の子荘の女将の息子。

あらすじ
ここは鹿の子村の宿、鹿の子荘。
ランドセルを背負った少年たちが、東京から人がきてるらしいと話をしている。
泥田坊(どろたぼう)は鹿の子荘の前で畑仕事をしていた。
弥太郎(やたろう)は泥田坊と呼びかけ、東京の人が鼻がもげたら大変だからおまえはくるなと言った。
泥田坊は弥太郎に気を付けると伝えた。
場面は変わり軽トラックの中。
鹿の子荘の女将が運転しながら、助手席の隠神 鼓八千(いぬがみ こはち)に話している。
昨日までよく動いていた家畜の死体が一晩で腐ってしまうという。
変なうわさを立てられても困るので内密にしてほしいとのこと。
隠神はサングラスに手をかけながら、探偵は内緒ごとは得意なので任せてほしいと伝える。
鹿が道をふさいでいたため、鹿が立ち去るまでタバコで一服することにした隠神。
鹿は鹿の子村の特産品なので敬っているらしい。
隠神は畑仕事をしている夏羽に向かってあいさつをすると、泥田坊は無言で頭を下げた。
隠神が学校を行かずに働いているのかと感想を言うと、複雑な顔をした女将が詳しい話は宿についてからでと言った。
宿の温泉でくつろいでいる隠神。
弥太郎が隠神に給仕係を申し出る。
隠神は弥太郎にもうひとり子どもがいることについて尋ねると、泥田坊について話を始める。
毎日畑で土や肥料にまみれているため泥田坊というあだ名をつけられている。
名前の由来は田んぼに住む妖怪とのこと。
隠神は泥田坊に興味を持ち温泉を出た後、泥田坊を自分の給仕係に指名する。
翌朝、朝食を持ってきた泥田坊にオカルト専門の探偵であることを伝え、事件について教えてほしいと言った。
家畜の死体の始末を任されていた泥田坊は、家畜の内臓が食い荒らされていること。
そして事件は新月に発生しており、次の新月にも何か起こるかもしれないと言った。
隠神は5日後の新月までの時間つぶしに、泥田坊の畑仕事を手伝っていた。
泥田坊の首飾りの石が気になり、ふと訊ねる隠神。
泥田坊は赤ん坊の時持っていたらしく、おそらく両親のもので自分は捨て子だと言った。
隠神はそれは命結石と言って貴重な石であり、捨て子に渡すわけがない。
だから泥田坊は捨て子ではないと話す。
親に会いたいか?と聞かれた泥田坊はしばらく沈黙した後、よくわからないが会いたいかもしれないと言った。
5日後の新月の夜。
泥田坊は弥太郎に胸ぐらをつかまれていた。
給仕係に泥田坊が指名されたことで腹を立てていたのだ。
弥太郎は命結石を奪い捨てようとする。
命結石を奪われた泥田坊は拳で弥太郎を殴った。
そして異形の姿になる泥田坊を見て逃げ出す弥太郎。
泥田坊は落ちている命結石を握るともとの人間の姿に戻り、その場でうずくまるのであった。
そして隠神に犯人は自分だったと告白する。
隠神は泥田坊は血を持たぬ鬼“屍鬼(クーラー)”と人間の間に生まれた半妖の子だと教える。
手から拳銃を作りだし自分は化狸だと名乗り、泥田坊と同じく人間ではないと言う。
命結石を持っていれば人は襲わなくなる。
だから、犯人は泥田坊ではなく他にいると話す。
一方、弥太郎は2匹の犬の怪物に襲われていた。
隠神は弥太郎を助けるべく、拳銃で犬の怪物の首を撃ち抜く。
泥田坊は斧を使い、もう一匹を仕留める。
納屋の中を見ると鹿の怪物がこちらを見ている。
隠神が拳銃で鹿の怪物の首を撃ち、泥田坊が鹿の怪物の口に拳を入れ頭と胴を分断する。
犬と鹿の怪物が真犯人であったが、泥田坊は弥太郎に正体を知られたのでもうここにはいられないと言う。
隠神は本当は女将から泥田坊を殺せと依頼されてきたと告白する。
拳銃を泥田坊に向けながら、本当の名前を尋ねる。
泥田坊は本当の名前は夏羽(かばね)であると伝える。
隠神は親に会いたいか?と再び尋ねる。
夏羽がいいえ殺してほしいと願うと隠神はわかったと答えた。
鹿の子荘へ戻った隠神は気絶した弥太郎を女将に渡し、夏羽の死体を見せ犯人は始末したと報告する。
場面は変わり隠神の車の中。
目覚めた夏羽は隠神からおにぎりと菓子パンをもらう。
自分は死んだはずではと問う夏羽に、屍鬼は殺しても死なない。
でも泥田坊という存在は死んだと話す。
夏羽は窓の外を見てここはどこかと尋ねる。
隠神はカップ麺を食べながら東京と答えた。

感想
ジャンプスクエアで連載されている漫画です。怪物事変は、けものじへんと読みます。隠神から夏羽にかける温かみのあるセリフがとても良いです。夏羽はこのまま村にいても幸せそうじゃなさそうなので、東京に行くことになって良かったですね。田舎の風景、妖怪が出てきたりするので和風ファンタジーが好きな方におすすめです。次回から探偵業のお手伝いをします。

怪物事変 1 (ジャンプコミックスDIGITAL)

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