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ライドンキング【第1話 大統領と火炎翼竜】ネタバレ感想

登場人物
アレクサンドル・プルチノフ⇒プルジア共和国大統領。趣味は騎乗すること。武術や格闘技の達人。サキとベルからはおじさんと呼ばれる。
テムル⇒プルチノフが飼っている虎。
ナタリア⇒プルチノフの秘書。
サキ⇒異世界冒険者(魔法剣士)。カチューシャをつけた少女。
ベル⇒異世界冒険者(魔法使い/錬金術師)。魔女帽子を被った少女。
ワイバーン⇒トカゲの怪物。火炎翼竜

あらすじ
プルジア共和国大統領のアレクサンドル・プルチノフは上半身裸で虎(テムル)にまたがっていた。
自分は乗りこなすことが好きであるが、この世界の乗れるものは全部乗ってしまった。
馬、バイク、戦車、シャチなど、そして国家さえも。
多忙なプルチノフはもう少し休暇の時間があれば、未知の乗り物を探しにいけると考えていた。
プルチノフはスーツに着替えた後、執務室で部下から戦闘機の購入の提案を聞いていた。
戦闘機は乗り飽きてていらないと思っていたプルチノフは、医療や教育分野に予算を与えるべきと答えた。
せめてミサイル防衛の近代化をと進言する部下に、人が乗られないという理由で拒否する。
それより人が乗られる宇宙ロケットを開発するように指示する。
宇宙開発の技術はミサイル開発に転用できるため、その言葉を核弾頭と弾道ミサイル保有と深読みした部下はすぐにとりかかると答えた。
プルチノフはそこまで深い意図はなかったが、宇宙船に乗れるかもしれないと喜ぶのであった。
秘書のナタリアから廊下を歩きながら次の予定を聞くプルチノフ。
昼食会、会議、懇談会、夕食会、国営放送のインタビュー。
忙しすぎて国家の運営に嫌気を感じていたプルチノフは、政務など放り出して見知らぬ大地で思う存分駆けてみたいと思っていた。
テムルにまたがりながら街の方を見ると、トラックが猛スピードで近づいてきた。
覆面をした運転手がプルチノフの名を叫びながら、なおも迫ってくる。
ナタリアはプルチノフに逃げるように声を掛ける。
大国に唆されたテロリストかと考えながら、テムルに下がっているように指示するプルチノフ。
プルチノフはトラックにぶつかる寸前、足元の石板を踏みつけ石壁を作る。
そして石壁にぶつかり宙に浮いたトラックを一本背負いで投げ飛ばす。
ナタリアが慌てた様子で呼び掛けてくる。
プルチノフはネクタイを締め直しながら無事であることを伝える。
ナタリアはそうではなく上から頭がと言いかける。
大統領の石像の頭がプルチノフに向かって落下していた。
トラックを投げ飛ばした時に石像が破損していたのだ。
プルチノフは石像の頭の落下に気がつかない。
そして目の前が暗転する。
目が覚めると光の魔法陣の上で横たわっており、辺りを見回すと洞窟のようだった。
光の魔法陣はしばらくすると消え去っていた。
階段を上がり扉を開けると、そこには岩山が広がっていた。
目の前でトカゲの怪物(ワイバーン)が2人の少女へ向かって火を吐いている。
魔女帽子を被った少女(ベル)が魔法で作った防御壁で火を防いでおり、その後ろでカチューシャをつけた少女(サキ)が悲鳴を上げている。
ワイバーンが呼吸を整えるため、一端火を吐くのを中断する。
ベルが魔力切れだと言い、戦うのを諦めてしまう。
プルチノフはこれは映画の撮影か?と思いながら見入っている。
サキが詠唱を始めると片手剣に光が集まっていく。
対象に雷を落とす魔法剣<雷牙(ライガ)>を放つもワイバーンには効いていないようだった。
怒ったワイバーンが再び襲い掛かってくる。
プルチノフの立つ洞窟の扉の中へ避難するサキとベル。
今度はプルチノフに向かって火を吐くワイバーン
プルチノフは映画の撮影を装って暗殺するつもりなのかと考え、地面を踏みつけ岩壁を作る。
岩壁で火を防いだ後、岩壁の上から飛び蹴りを放つ。
サキとベルは扉の中から戦いの行方を見守っている。
プルチノフはワイバーンの尻尾を両腕で抱え込み、空中で回転しながら投げ飛ばす<飛竜回転脚砕(ドラゴンスクリュー)>を放つ。
転倒したワイバーンは体勢を立て直し、空を飛び火を吐いてくる。
プルチノフは火を避け、ワイバーンの背を駆け上がり首にまたがる。
その瞬間、乗り心地からこれは機械ではなく血の通った生物であることに気付く。
そして未知の生物の騎乗に至福を感じていた。
ワイバーンが岩山にぶつかり、プルチノフを振り落とし空へ向かって逃げていく。
戦いが終わった後、サキとベルがプルチノフの近くまできていた。
サキがプルチノフに助けてもらったお礼を言う。
そしてお互いに自己紹介をする。
サキとベルからワイバーンは他にもいると聞き、ここは自分が住んでいた世界ではないのかと驚くプルチノフ。
プルチノフは胸につけた国章バッジを見ながら、長期休暇を取ることを自国民に詫びていた。
― 騎乗休暇(ライドンタイム)の始まりである。 ―

感想
月刊少年シリウスで連載されている漫画です。異世界転生ものは数多くありますが、某国の大統領をモデルにしたであろう主人公の設定が斬新で面白いです。魔法や魔獣といったファンタジーが好きな人や、主人公が武術の達人という設定ですので格闘技が好きな人にもおすすめできます。

ライドンキング(1) (シリウスコミックス)