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アクタージュ【scene1.夜凪景】ネタバレ感想

登場人物
夜凪 景(よなぎ けい)⇒主人公。高校2年生。16歳。
黒山 墨時(くろやま すみじ)⇒映画監督。35歳。
星 アキラ(ほし アキラ)⇒スターズ所属の俳優。18歳。星アリサの息子。
星 アリサ(ほし アリサ)⇒大手芸能事務所スターズ社長。54歳。星アキラの母。
夜凪 レイ(よなぎ レイ)⇒景の妹。
夜凪 ルイ(よなぎ ルイ)⇒景の弟。

あらすじ
撮影されている時だけ他人の人生を生き、別人を体験する。役者とはこうした酔狂な喜びに魅せられた人間のことである。
大手芸能事務所スターズが開催する俳優発掘オーディションには、例年多くの新人が集まる。
黒山 墨時(くろやま すみじ)は俳優発掘オーディションの審査員をしていた。
そして応募者の演技のレベルの低さを見て、頬づえをつきながら審査員なんてやるものじゃないとボヤいていた。
黒山はある応募者の演技を見て、顔色を変える。
課題は「悲しみ」
本当に悲しみの中にいる演技を見て、応募書類を確認する黒山。
そこには芝居未経験者と書かれていた。
星 アキラ(ほし アキラ)は応募者の夜凪 景(よなぎ けい)に冷やかしなら帰ってくれと注意していた。
素人目にはただ立っているだけのように見えたからだ。
景は真剣にやっていると答える。
黒山は景に誰にでも分かりやすく演じろと注文をする。
景は一瞬で涙を流してみせる。
アキラは驚きの表情をし、黒山は嬉しそうに笑い、探していた役者を見つけたと思った。
オーディションが終わり、景は映画館の前に立っていた。
入館料の高さを考えてオーディションでグランプリを取ったら、賞金で皆で行こうと考えていた。
ある日、学校から家へ帰ると郵便受けに不採用通知が入っていた。
掃除用具で戦隊モノの仮装をしている景の妹のレイと、弟のルイが出迎える。
景は怪人役を演じてみせる。
景は風呂場でルイの髪を洗っている。
レイは浴槽につかりながら景からスターズに落ちた話を聞いている。
景は母と2人を立派な大人にすると約束したので、役者が無理なら就職すると話す。
涙を流す景を見てルイとレイは励ましの言葉を掛ける。
景は審査課題の悲しみの感情が残っていると説明する。
悲しみの感情をリセットするために古い映画のビデオを観る景。
そして笑顔の感情を思い出す。
レイは別人のようになる景を見て恐怖を感じるのであった。
スターズ芸能事務所にて。
アリサは景はメソッド演技を極めていると黒山に話す。
メソッド演技とは役柄の内面・深層心理に深堀りし、感情を追体験する演技法である。
別人になりきる才能は危険でいつか心を壊す。
だからアリサは景を不合格にしたのだ。
黒山はアリサに同意せず、役者の幸せを思い出させてやると言った。
翌朝、景は明るい表情をしていた。
レイは景を見て、普通の人は涙が勝手に流れたり、一日で別人のようになったりしない。
役者になるならそれでもいいが、役者にならないなら怖いと伝える。
景が泣き出したルイをあやしていると、アキラが現れ景に一緒に来てほしいと伝える。
最終審査に一人辞退したので、その代わりに景に出てほしいとのこと。
黒山は景が最終審査に出られるように手配していた。
最終審査は「無言劇(パントマイム)」
野犬に襲われているという設定で迫真の演技を見せる景。
アリサが現実と芝居の境目が曖昧過ぎると顔を曇らせる。
スターズの役員が映画みたいだと拍手を送る。
嬉しそうにルイとレイに笑いかける景を見て、黒山は芝居の喜びを知ったらもう止まらないと考えていた。
夜、自宅前で月を見上げながら落ち込んでいる景。
アリサが景の芝居はやはり危険だと考え、最終審査も不合格にしていた。
景の前に黒山が現れ、どうしても撮りたい映画があり仲間を探していると話す。
黒山は映画監督と名乗り、景の職業を尋ねる。
景は役者と返答する。

感想
週刊少年ジャンプで連載されていた漫画です。主人公の夜凪 景が芝居を通して成長していく物語です。絵も読みやすく演劇の難しい部分を分かりやすく伝えています。景は少し変わっているものの、優しい性格で好感が持てます。残念ながら原作者が起こしたある事件のため、連載中止になってしまいました。入手が困難になる予想から原作本が転売されている事態にもなっています。しかしとても面白い作品であることに間違いなく、ぜひ一度読んでほしいと思います。

アクタージュ act-age 1 (ジャンプコミックス)

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