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双亡亭壊すべし【第1回 壊れずの家】ネタバレ感想

登場人物
凧葉 務(たこは つとむ)⇒美術大学を卒業したばかりの絵描き。
立木 緑朗(たちき ろくろう)⇒小学6年生。双亡亭の一角に引っ越してきた。
柘植 紅(つげ くれない)⇒緑朗の姉。巫女。
斯波 敦(しば あつし)⇒総理大臣。
桐生 信一(きりゅう しんいち)⇒防衛大臣
ナナ⇒斯波と桐生の同級生。

あらすじ
ここは双亡亭と呼ばれる木造屋敷。
着物を着た黒髪の少女が手毬をつきながら唄っている。
双亡亭の中で学校の制服を着た男子2人と女子1人が向かい合っている。
斯波 敦(しば あつし)と桐生 信一(きりゅう しんいち)は同級生のナナに話しかける。
3人は双亡亭に探検しに来ていたが、途中でナナとはぐれてしまいようやく見つけることができた。
斯波と桐生は双亡亭の危険を感じ取り早く脱出しようとしていた。
ナナの手を取り、出口の方へ向かおうとする斯波と桐生。
ふと振り向くとナナの腕が伸び触手のようになっていた。
ナナは血の涙を流し、おいていかないでと言う。
そして目の奥からナナのものではない手が出てくる。
斯波はその様子を見て悲鳴を上げる。
場面は変わり斯波の自宅。
斯波は叫び声を上げながら、ベッドから起き上がる。
若い頃に双亡亭で経験した恐ろしい出来事を度々悪夢として見ていた。
お付きのメイドや側近が慌ただしくなっている。
斯波はもう悪夢は終わりだと言う。
総理官邸にて。
国会議員達が斯波と桐生に詰め寄っている。
斯波は総理大臣、桐生は防衛大臣となっていた。
そして双亡亭を壊す決意を固めていた。
双亡亭の隣のボロアパートにて。
凧葉 務(たこは つとむ)は美術大学を卒業したばかりの絵描きである。
凧葉は出版社へ持ち込む為の絵に、最後の仕上げをしていた。
そして自身の描いた絵を見ながら自画自賛する。
アパートの大家に大声を咎められると、絵本作家になって10年先まで家賃を払ってやると豪語する。
アパートを出ると双亡亭の一角で引っ越し作業が行われていた。
立木 緑朗(たちき ろくろう)は引っ越しの段ボール箱を抱え、自宅へ運び込もうとしていた。
緑朗の父が無理はするなと声を掛ける。
緑朗がバランスを崩し段ボール箱を落としそうになる。
凧葉は支えようと手を差し伸べるが、受け損ない顔に段ボール箱を受けてしまう。
緑朗は凧葉に謝罪をし、双亡亭について雑談をした。
凧葉は屋敷の奥も探検してみたいと言い、緑朗と別れる。
その後、出版社へ絵の持ち込みをするが、評価は芳しくなかった。
夕暮れ時、肩を落とし帰路につく。
途中、緑朗が同級生たちに別名オバケ屋敷の双亡亭に住んでいることでからかわれていた。
緑朗をつかみかかっている同級生たちを見て、凧葉が止めに入る。
その後、公園のベンチで凧葉は描いた絵を緑朗に見せていた。
緑朗は興味深そうに絵を見て、凧葉と絵の話をする。
凧葉は緑朗に絵を見てもらい元気が出るのであった。
夜、緑朗にネコの絵を見せてやろうと外へ出ると、緑朗の家が燃え盛り救急車と野次馬が集まっていた。
緑朗は搬送用のベッドで拘束され運ばれていた。
凧葉に双亡亭に父が食べられたと伝え、血の涙を流しながら狂ったように笑っていた。
自衛隊が現れ、住民に避難するように伝えられる。
斯波の命令により戦闘機による双亡亭への爆撃が始まった。
しかしまったく壊れない双亡亭へ見て、斯波は拳を机にたたきつける。
同時期、羽田空港にて。
40年前のボロボロの旅客機が突然出現する。
警察が機体の中へ入り確認をすると、子ども1人と牙と触手を持つ怪物が現れる。
怪物の方が警察に攻撃を仕掛ける。
子どもは手を鋭利状のドリルに変形させ怪物を攻撃する。
一方、凧葉は双亡亭爆撃で家をなくし、避難所で眠っていた。
洞窟の奥深く。
柘植 紅(つげ くれない)は水浴びをしていた。
二刀小刀を構え、双亡亭を壊すべく旅立つことを決意する。

感想
幽霊屋敷をテーマにした作品です。開幕からしっかり怖く幽霊屋敷らしさが出ています。迫力あるホラー漫画ですが、根本のところでは人との信頼とか、勇気を持って困難を乗り越えるなどの人情味あふれる物語です。第一話では謎の子どもや緑朗の姉も登場し、先が気になる展開で一気に読んでみたくなります。ホラー漫画好きでも、そうでない方も是非読んでいただきたいです。