Tプロジェクト

雑記ブログです。

サマータイムレンダ【漂着 #001】ネタバレ感想

登場人物
網代慎平(あじろ しんぺい)⇒主人公。
小舟潮(こふね うしお)⇒海の事故で亡くなる。澪の姉。
小舟澪(こふね みお)⇒潮の妹。
菱形窓(ひしがた そう)⇒慎平の幼馴染。高校3年生。菱形病院の長男。
小早川しおり(こばやかわ しおり)⇒溺れそうになった時に潮に助けられる。小学3年生。
雁切真砂人(かりきり まさひと)⇒日都神社宮司。島の祭祀を取り仕切る。雁切家の当主。
小舟アラン(こふね アラン)⇒潮と澪の実父。フランス人。洋食コフネ店主。
凸村哲(とつむら てつ)⇒小舟家の親戚。警察官。

あらすじ
とあるフェリーの上。
小舟潮(こふね うしお)は網代慎平(あじろ しんぺい)に目を閉じるように言い手をかざす。
そしてこれはプレゼントだと言う。
慎平は2年ぶりに実家に帰るところだ。
潮は帰ったらみんなによろしくと伝えてほしいとお願いをする。
慎平は潮も一緒にと言いかけたが、潮は行けないとのこと。
そして自分のことを見つけてほしい、妹を守ってほしいと言う。
潮の姿が段々とぼやけていく。
慎平は潮に向かって手を伸ばし待つように言う。
気が付くと向かい席側の眼鏡を掛けた女の胸に顔を埋まらせていた。
どうやら夢を見ていたようだ。
慌てて謝る慎平だが甲斐なくビンタをされてしまう。
しばらくすると日都ヶ島に到着する船内放送が入る。
7月22日。
慎平は潮の葬儀に参列するために2年ぶりに故郷に帰ってきていた。
小舟澪(こふね みお)が自転車を走らせながら慎平におかえりと声を掛ける。
車止めに自転車の前輪がぶつかり倒れ、海の中へ飛び込んでしまう。
慎平が手を差し出し澪を手助けする。
その後、澪と雑談をしながら葬儀場まで向かう。
葬儀場では潮の遺影とお供え物が置かれていた。
花に埋もれた潮の棺に花を添える慎平。
親戚たちが潮を解剖したのは菱形先生だと話していた。
幼馴染の菱形窓(ひしがた そう)が泣きながら慎平に話しかけてきた。
潮は溺れた子どもを助けようとして流されたとのこと。
窓は自分がいながら潮を死なせてしまったことを悔いていた。
慎平は窓の父親が解剖したことが気になっていた。
窓に尋ねてみたがそれについては夜に詳しく話すと言った。
潮が助けた子どもの小早川しおり(こばやかわ しおり)も参列していた。
窓が事故のショックで声が出なくなったらしいと慎平に話す。
宮司の雁切真砂人(かりきり まさひと)が慎平に出棺の手伝いをお願いする。
出棺が終わった夜、慎平は洋食屋のコフネでカレーを作っていた。
澪はカレーができるのを椅子に座って待っている。
小舟アラン(こふね アラン)が帰宅し、カレーは潮の大好物だったなと呟く。
家の外で澪にそっくりな女が立っていた。
通りかかった警察官が声を掛けると女はゆっくりと振り向く。
慎平は自室から窓と電話をしていた。
窓の父親は解剖はしておらず検死に立ち会っただけだった。
そして潮は首を絞められた跡があり、他殺の可能性があったと言う。
怪しい人物はおらず状況から警察は事故死で処理をしたとのこと。
電話を終えると、澪が部屋に入ってきた。
そして潮がつけていた貝のネックレスを慎平に渡す。
慎平は潮と過ごした日々を思い出し、貝のネックレスを握り締め涙を流す。
葬儀の翌日。
慎平と澪は店を手伝っていた。
客から眼鏡を掛けた女が慎平を探していると聞く。
警察官の凸村哲(とつむら てつ)が入店する。
澪にランチの注文をした後、小早川家全員が消えてしまったと話す。
澪は顔色を変え店を飛び出す。
哲はその様子を見て舌打ちをする。
慎平は店を飛び出した澪を探し出していた。
澪は店を飛び出したことを謝り、最近しおりの様子がおかしかったことを話す。
山で虫取りしている時にしおりが自分にそっくりの女の子を見た。
次の日から学校や通学路でずっと見られている気がしていたとのこと。
その時、帽子を被り髭を生やした老人が現れ、それは影の病だと話す。
島の風土病のようなもので影を見た者は影に殺されるとのこと。
病人は日都神社でお祓いしてもらったらしいと言い老人は去っていた。
澪は潮が亡くなる3日前、潮の影を見ていたと話す。
そしてしおりたちが心配だと泣き出す。
慎平は影の病について迷信の類だと思っていた。
しかし小早川家失踪のこと、潮の死について不審な点があったため日都神社へ向かうことにした。
慎平と澪は日都神社を訪れていた。
インターホンを鳴らすが返事がない。
その時、しおりらしき女の子が森の中へ入っていくのを見る。
慎平と澪は追いかけるが森の中で見つけることはできなかった。
慎平は船で一緒だった眼鏡を掛けた女が木の下に座っていることに気付く。
眼鏡を掛けた女は腹から血を流し手で押さえている。
澪が人を呼んでくると言い森から出ようとする。
眼鏡を掛けた女は慎平の胸ぐらをつかみ何かを伝えようとするが、伝える前に頭を撃ち抜かれ息絶える。
その時、澪の影が澪を抱え拳銃を突きつけていた。
そして澪の頭を撃ち抜くと、慎平に向かって銃を構える。
慎平は逃げる間もなく澪の影に頭を撃たれる。
そして慎平の意識が途切れる。

感想
少年ジャンププラスで連載されている漫画です。昔の風習が残る離島で幼馴染の死の謎を解き明かします。第一話から主人公側全滅という衝撃的な展開です。丁寧な伏線の張り方、物語の緩急のつけ方が上手く、良い意味で読み手を安心させてくれません。とても面白いSFサスペンスです。推理物が好きな方に特におすすめできます。じっくりゆっくり読みたい作品です。ぜひ読んでみてください。