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伝説のレベル1勇者【冒険その1 救世主復活】ネタバレ感想

登場人物
勇者⇒主人公。伝説の勇者。男性。
ミコ⇒神官の末裔。女性。
魔王⇒魔族の王。女性。
堕天獅子⇒ライオンの姿をした魔族。魔王軍最高幹部。

あらすじ
ここは剣と魔法の世界。
聖なる剣で悪を滅ぼす勇者の伝説が語り継がれていた。
魔王城にて。
魔王軍のナンバー2である堕天獅子が戦士と魔法使いを吹き飛ばす。
そして斧振り下ろそうとした時、間一髪で勇者が現れ剣で受け止める。
堕天獅子は勇者を攻撃しようとするが、勇者が剣で受け止めた時に一太刀入れ致命傷を与えていた。
浮かれる戦士と魔法使いに勇者は魔王は自分と同じくらい強いはずだと言う。
その後の勇者と魔王の戦いは熾烈を極めた。
そして勇者は魔王を滅ぼし姿を消した。
一千年後。
とある城塞都市。
障壁の外は魔族の群れで溢れていた。
街では魔王が復活したという噂が流れ、街を守る衛兵たちは勇者の復活を願っていた。
街の中央公園にて。
勇者に模した石像があり、台座には伝説の勇者ここに眠るとあった。
神官のミコは神殿が公園に変わってしまったことで、勇者を気の毒に思っていた。
その時、勇者の石像にひびが入り勇者が復活する。
勇者は裸のまま復活したため何か着る物をミコに要求する。
ミコは本物の勇者に出会えたことで浮かれていた。
勇者は年月の経過で人々から忘れ去られたことと、肉体が若返り少年の姿になっていることを自覚した。
衛兵が裸の勇者を見て痴漢ではないかと問い質す。
勇者は顔を赤くしながら弁解をする。
ミコは痴漢ではなく伝説の勇者であると言う。
そして衛兵を放っておいて自宅まで勇者を連れて行ったのだった。
ミコの家にて。
ミコの両親が勇者を裸のまま連れてきたことを詫び、勇者に服を与える。
そして神官の一族である自分たちは勇者の復活を待ち続けており、今は魔王軍に包囲されていると話す。
勇者は一千年前の戦いで、魔王から二度と強くなれないレベル1の呪いを受けていたことを話す。
今まで挫折を知らずでメンタルが弱い勇者は本気で戦うことを恐れていた。
ミコの父親が勇者の聖剣を入手することを勧める。
王城にて。
勇者とミコは王様と大臣立ち合いのもと、聖剣の台座の前にいた。
勇者は間違いなく勇者の聖剣と確信し、難なく引き抜く。
すると勇者の聖剣が縮まり小剣程の大きさになる。
勇者がレベル1だった為、剣もレベル1になってしまったのだ。
王城から追い出された勇者とミコは街の人々から偽物勇者と罵倒される。
落ち込む勇者をミコが庇う。
ミコは本当の両親は魔族に殺されたこと。
世界を救えるのは勇者だけなのだからしっかりしてほしいと言う。
その後、包囲していた魔王軍は総攻撃を開始した。
すでに王城の中に魔物が侵入しており、市街地への侵攻も時間の問題であった。
ミコの家にはパニックになった街の住人が押し寄せ、勇者を出せと要求していた。
勇者は石を投げる街の人々を制止し、自分が勇者だと名乗りを上げる。
街の人々は勇者を見てこれで助かると歓声を上げる。
街の人々によって魔物の群れの前に放り込まれた勇者は、恐怖を感じながらも人々を守り抜くことを決意していた。
魔族たちは誰が伝説の勇者を殺すかで揉めていた。
その時、堕天獅子の子孫が現れ先祖の恨みを晴らすと勇者に襲い掛かる。
勇者はレベル99の堕天獅子の攻撃を、知識と経験と直感力で避け続けていた。
堕天獅子は身体の自由を奪う死の咆哮を放つ。
勇者は勇気を振り絞り技を破り、一撃を入れる。
すると堕天獅子が小さくなりレベル1に変化する。
魔王の呪いの影響で聖剣にレベルダウンの効果が付与されていたのだ。
街の人々は万歳をし、ミコが嬉しそうに勇者に駆け寄る。
その時、魔王が勇者にもう手下に任せておけないと話しかける。
そして亜空間に勇者を転送させる。
魔王がここなら邪魔をされず相手ができると言うと、勇者は泣きながら人違いだと言う。
魔王が嘘をつくな、勇者だろとツッコミを入れる。

感想
剣と魔法と魔物の冒険ファンタジーです。少し情けない感じの主人公が近年あまりない感じで新鮮な気持ちで読めます。シリアス、ギャグ半々という感じで重くなりすぎず読みやすいです。主要人物の勇者、ミコ、魔王のキャラクターが良いです。ドラクエ4コマ劇場を思い出す絵柄で、昔のファミコンの世界観が楽しめる方に特におすすめです。